「移住者だったわたしが次にできること」
- 年代
- 30~40代
- 職業
- 四季料理 悠 女将
- 出身・今まで住んだことのある地域
- 三重県、京都府
- 移住区分
- Iターン
- 家族構成
- 夫婦子持ち
移住までの経緯
魚津市に住み始めて11年。そろそろ「移住者です」とは言えないですね。
三重県伊勢市で生まれ育ち、調理師を目指して京都の専門学校へ行き、そのまま京都にある老舗料亭で働いていました。調理師の仕事は過酷で、家に帰るのは睡眠をとるため、という生活を数年していました。
主人と「お店を構える」と決めたのをきっかけに、私は調理師の道から離れ、接客を中心としたサービスの勉強をするためにホテルで働き始めました。
移住のきっかけ
お店を持つなら地元の魚津でという思いを主人が持っていたので、必然と魚津に移住してきました。
私の場合、新しい土地で暮らすことに不安を感じることはなく、ワクワクした気持ちの方が強かったです。なので、魚津に引っ越す時もとても楽しみでした。ただ、太平洋を見て育った私は、日本海の海、特に冬の日本海を見た時は、何とも言えない寂しさを感じました(笑)。
魚津に移住してからの生活はとても楽しく、お店を持つという夢に向かって主人と頑張りました。お店を構えることができてからは、更に目まぐるしく時間が過ぎています。家族が増えたということもありますが…。
*四季料理 悠
大自然に囲まれた漁師町『魚津』で、四季折々の恵みを楽しく味わえる日本料理店です。
(〒937-0067 富山県魚津市釈迦堂1-15-20 tel 0765-24-5980)
住んでよかったこと
移住当初は、戸惑いを感じることもありましたが、人の温かさに助けられました。お店を構えてからは、お客さまからの言葉に元気をいただきました。
仕事柄、主人は深夜に帰宅することが多く、子どもがまだ赤ちゃんだった頃は、とても孤独で、不安でした。移住されてきた方(知り合いが近くにいない方)は、私と同じ気持ちの方が多いかもしれません。
私は、健康センターや児童センターの親子教室に参加することで知り合いが増え、悩みを他のお母さんたちと共有することで、ホッとすることが多々ありました。行きたいときに迎えてくれる場所がある安心感は、私にとってとても大きかったので、子育てが少し落ち着いた頃に、移住されてきた方や子育てに不安なお母さんが集まれる場所を作れたらなと思っています。
*魚津市子育て支援センター「のびのび」
子育て支援センターは未就園児と乳幼児とその保護者のための施設です。自由にのびのび遊べ、相談には子育てアドバイザー(幼稚園教諭・保育士)・助産師・保健師・栄養士が対応します。また、様々な育児教室も行っているので、親子で楽しくすごしていただけます。
魚津市健康センター内(魚津市吉島1165 ℡0765-24-0415) 開館時間:月~金曜日
*魚津市児童センター親子教室
親子のふれあい、子ども同士・親同士の交流の場となる教室です。子育ての不安や悩みの解消に役立つ講演や相談会も開催します。親子教室の開催日等、お気軽にお問い合わせください。
対象:未就園児とその保護者
開催日等については、各センターにお問合せ下さい。
・かもめ児童センター(魚津市浜経田1096 ℡0765-23-1777)
・つばめ児童センター(魚津市新金屋1-12-50 ℡0765-23-5133)
・ひばり児童センター(魚津市六郎丸1250-1 ℡0765-23-0500)
・すずめ児童センター(魚津市北鬼江418-1 ℡0765-23-0522)
苦労したこと・していること
冬の雪には、何年たっても悩まされています。雪かきや運転など、まだまだ慣れていません。冬にタイヤを変える習慣も三重にはなく、生活の一部に雪があることが、こんなにも大変だなんて考えていませんでした。
移住して驚いたこと
まず、『長靴』が店舗に並んでいることがとても不思議でした。ただ、雪の量を目の当たりにし、納得しました。
そして、『紅ズワイガニ』。紅ズワイガニがスーパーに陳列されてたり、カニをおやつとして食べることに驚きました。職業柄、食べ物の話ばかりになってしまいますが、魚津市は本当に食材に恵まれていると感じています。お水、お米の美味しさには本当に感動しました。魚はもちろん果物もびっくりするほど美味しいです。
生活パターンの変化
移住前の生活と比較して変わったこと
生活スタイルは本当に変わりました。
魚津に来てから、2~3年はお店を持つという夢に向かって頑張っていましたし、お店を開店してからも毎日慌ただしく過ぎています。
家族が増えてからは、子育て中心となり、中々お店に出ることができない時期もありましたが、2人の娘が保育園に通い始め、お店に出る機会も増えてきました。
魚津に住み続けたいですか?
自宅からみる山と海が大好きで、この風景をずっと見続けられるのは幸せだと思っています。
つい最近までは、子ども中心の生活をし、やりたいことを我慢していました。その中で、昨年から『※SODO(コメソウドウ)』の活動に参加するようになり、いろんな職業の方、子育てをしながら自分の夢を実現している方達との出会いがあり、とても刺激を受け、私もまだまだ頑張れると勇気と自信が湧いてきています。魚津に住み続け、お客さまに喜んで頂けるお店にしていきたいですし、移住者の方のお手伝いができるようなものを形に残せたらと思っています。
『※SODO(コメソウドウ)』
魚津は米騒動が起こった地。生活を守りたいと奮起し、行動を起こした女性たちの歴史が刻まれたこの地で、私たちにもできることをやってみようとの想いから命名し、活動しています。
平成30年10月インタビュー